2016年3月にベータ版がリリースされ、様々なアップデートを重ねてきたAdobe XDが、2017年10月ついに正式リリースとなりました。正式版となったため、これまで無料でベータ版を利用していた方も有料プランに加入する必要があります。
今回は、改めてAdobe XDの紹介と、料金プラン、今後の動向についてご紹介していきたいと思います。
Adobe XDとは
Adobe XD(正式名称:Adobe Experience Design)は、Adobeが提供するUIデザインツールです。PhotoshopやIllustratorのように画像編集やイラスト作成の機能が優れている訳ではありませんが、UIデザインに特化したツールであるため、Webサイトやアプリの画面デザインを効率よく制作することが大きな魅力です。
競合となるツールは有名なデザインツール「Sketch」で、現状はSketchの方が広く使われています。ただ、Adobe XDはこれまでずっとベータ版として提供されていたこともあり、今後のアップデートによってはそのシェアを大きくひっくり返す可能性は十二分に秘めています。
また、AdobeはPhotoshopやIllustratorなどデザイナーにとって欠かせないツールを数多く提供しているため、それらとの連携が強化されていけば、さらに使いやすさが向上し、デザインのクオリティや効率が向上するかもしれませんね。
Adobe XDの料金・価格
正式リリースということで気になるのは料金ですよね。これまでベータ版を利用していた人は、有料プランへの加入が必要になります。個人でAdobe XDを利用する場合、下記のいずれかのプランへの加入が必要になります。
プラン | 料金 |
---|---|
単体プラン | 1,180円/月 |
Creative Cloudコンプリートプラン | 4,980円/月 |
Creative Cloudコンプリートプラン(学生・教職員) | 1,980円/月 |
デザイナーであれば、多くの人がCreative Cloudコンプリートプランに加入していると思いますが、その場合はこれまでと同様に4,980円/月で利用することができます。Adobe XD単体プランは1,180円/月で利用することができます。Sketchが99ドル/年という価格設定なので、ほぼ同じくらいの金額で利用することができますね。
今後のアップデートに期待!
Adobe XDとSketchの現状の機能を比較すると、まだSketchの方が優れている点が多いかもしれません。Adobe XDも今後様々な機能が追加されていくと思われますが、Sketchもつい先日「ライブラリ」機能をリリースするなど、次々と新しい機能をリリースしています。
ただ、PhotoshopやIllustratorなど様々なデザインツールを提供し続けているAdobeのことなので、今後驚くべきスピードで様々な機能が追加されていく可能性もあります。Sketchに頼ってばかりの方も、徐々にAdobe XDを使用したデザイン制作に切り替わっていくかもしれませんね。
まとめ
Adobe XDは長い間ベータ版として提供されていたため、一部では永遠にベータ版で終わってしまうのではないかという噂さえ出ていました。また、InVisionも「InVision Studio」というデザインツールを2017年10月17日に発表したばかりです。現時点でツールを触ることはできませんが、公式サイトの発表によるとAdobe XDやSketchのクオリティを遥かに上回る可能性があります。
今後、UIデザインツールは一層盛り上がってくると見られるので、デザインに携わる方々は要チェックです!!