デザインにおいて「配色」はとても重要な要素です。配色によってデザイン全体のイメージがガラッと変化します。配色パターンには一定のルールがあり、慣れてくると感覚で配色を決められるようになりますが、コツを掴むまでには少し時間がかかります。

そこでおすすめなのが、配色パターンがまとめられた書籍でアイデア探しを行う方法です。様々なテーマごとにたくさんの配色パターンが紹介されているので、デザインの配色を考える時のアイデア探しにとても役立ちます。

今回は、配色パターンの優れたアイデアが見つかるおすすめの書籍をご紹介したいと思います。

配色アイデア手帖

様々なテーマに合わせて、おすすめの配色パターンが紹介されている書籍です。

書籍全体が13個のパートに分かれており、それぞれのパートのタイトルは下記のようになっています。

  1. カジュアル・アクティブ・ポップ
  2. ロマンティック
  3. ナチュラル
  4. フレッシュ・クリア
  5. エレガント
  6. ゴージャス・ラグジュアリー
  7. ダイナミック・エスニック
  8. クラシック・シック
  9. ミステリアス
  10. シャープ・モダン
  11. カラフルワールド
  12. カラフルヒストリー
  13. レインボー・カラーパレット

各パートの中は「ハッピーイースター」、「ラベンダーの香り」、「ハロウィン」などそれぞれテーマ分けされており、テーマに合わせた配色パターンが全部で3175種類紹介されています。

配色の勉強に読んだり、机の横に置いておいて配色アイデア探しに使ったり色々な場面で役立つ配色アイデアが詰まった書籍になっています。

日本の美しい色と言葉

「配色アイデア手帖」と同じ作者の方が書かれている書籍です。日本の文化や季節、風景などをイメージした配色パターンのアイデアが紹介されています。

全11章で構成されていて、それぞれの章のタイトルは下記のようになっています。

  1. 日本文化と伝統の技
  2. 芸術と色
  3. 春の暦と行事(如月・弥生・卯月)
  4. 夏の暦と行事(皐月・水無月・文月)
  5. 秋の暦と行事(葉月・長月・神無月)
  6. 冬の暦と行事(霜月・師走・睦月)
  7. 日本の七十二候
  8. 日本列島北から南
  9. 色相別・日本の風景
  10. 「オノマトペ」からイメージする色
  11. 暮らしの中の日本文化

「花火」、「立春」、「七夕」、「お月見」、「お正月」など日本らしさが際立つ優れた配色パターンが見つかるので、Webサイトや印刷物の配色のアイデア探しに役立ちます。

配色スタイルハンドブック

海外の方が書いた配色パターンに関する書籍です。15個の「雰囲気」がそれぞれテーマになっていて、写真などのイメージを元に様々な配色パターンのカラーパレットが紹介されています。

グラフィックデザインやWebデザインはもちろん、印刷物のデザインや写真の参考になります。

配色デザインインスピレーションブック

「こんな感じ」から配色パターンを探すことができる書籍です。

写真やイラストと共に配色パターンが紹介されていて、具体的なイメージを持ちながら配色のインスピレーション探しを行うことができます。

きれいな色の本

「美しい暮らし」「お気に入りの香り」などオリジナリティ溢れるキーワードを元に想起される配色が紹介されている書籍です。

配色パターンだけでなく、その色を使用した作例などが紹介されていて、具体的なイメージを持ちながら配色を考えることができます。

同じシリーズに「かわいい色の本」という書籍も販売されています。

配色セレクトBOOK

メインカラーを選んで、その色に合わせるカラーのアイデアを探すことができる書籍です。

色相が近い色や遠い色など、メインカラーに対してどのような色を合わせると、どんなイメージになるのかを学びながら配色のアイデアを探すことができます。

色の事典

配色の基本知識や色の選び方などがアカデミックに紹介されている書籍です。配色パターンのアイデアというよりは、どうやって配色を作り上げるのかという知識を得ることができます。

Kindle Unlimitedに登録していれば無料で読めるので、登録している人はぜひ一度読んでみてください。

なるほどデザイン

なるほどデザインは、デザイン入門書のベストセラーですね。デザイン全般に関する知識やアイデアが紹介されている書籍ですが、「色 右脳と左脳で考えてみる。」というパートで配色の選び方や考え方などがとても分かりやすく紹介されています。

その他のパートでもデザインに関する基本知識が分かりやすく紹介されているので、駆け出しデザイナーの方にとてもおすすめの一冊です。

配色デザイン見本帳

書籍の構成が大きく3つのチャプターに分かれており、それぞれ下記のような内容になっています。

  1. 色の基本知識
  2. 配色の基本
  3. 配色の実践

チャプター1,2で配色に関する知識を身につけることができ、チャプター3で配色パターンのアイデアが紹介されています。

配色に関する知識からアイデアが分かりやすく紹介されていて、配色の入門書にぴったりですね。

まとめ

「配色力」を身につけることによって、デザインのクオリティも大きく変化します。

書籍を使って配色パターンのアイデアを探すのも効果的ですが、なぜその色を選んだのか、なぜその色の組み合わせなのかを考えながら配色パターンを見ることによって、配色のスキルを身につけることができるようになるでしょう。

また、色にはそれぞれ想起させるイメージがあり、デザインの内容や目的に合わせた色選びもとても大切です。