Timeline for Sketchは、Sketch上でアニメーションのデザインが作成できるプラグインです。Sketchと言えばUIデザインの代表的なツールですが、アニメーションのデザインは標準機能では作成することができません。しかし、Timeline for Sketchを導入することでなんとアニメーションのデザインが作成できるようになってしまうんです!
今回は、Timeline for Sketchがどのようなプラグインなのか、ご紹介していきたいと思います。
INDEX
Timeline for Sketchとは
Timeline for Sketchは、Anima Appによって公開されているSketch上でアニメーションが作成できるようになるプラグインです。Anima Appと言えば、Sketchで作成したデザインをWebサイトとして公開することができるというとても面白いプラグインなどを提供している企業で、技術力は相当なレベルを誇っています。
SketchはUIデザインに特化したツールであり、アニメーションをデザインする機能はありませんが、なんとAnima Appがプラグインでそれを実現してしまいました。
2018年3月15日にリリース予定で、価格は1年間のライセンス購入で79ドルとなっています。また、リリース前に購入すると、プレオーダー価格として25%オフで購入することが可能です。すでに購入を決めている人は今のうちに購入してしまった方がよさそうです。
Timeline for Sketchの特長
では、Timeline for Sketchの細かい機能や特長についてご紹介していきます。
Sketch内でアニメーションデザインが完結
Timeline for Sketchは外部ファイルを使用すること無く、Sketchで作成したデザインを元にアニメーションが作成できてしまいます。また、保存する時もSketchファイルの中にデータが保存されるため、Sketchに完全に馴染んだ形でアニメーションのデザインを作成することができてしまいます。
最近話題になっているInVision Studioはアニメーションのデザインまで実現しているため、2つのツールの明暗を分ける重要な要素になるかと思っていましたが、プラグインでアニメーション作成を実現してしまうとなると、InVision Studioが機能面でSketchに勝る要素は思いの外少ないのかもしれません。
とはいえ、どちらのツールもまだ一般公開されていないので、実際に使用してみないとその使いやすさは分かりませんね。
タイムラインやキーフレームで細かなカスタマイズを実現
After Effectsなどでアニメーションを作成したことがある方は馴染みがあるかもしれませんが、タイムラインやキーフレームを駆使してアニメーションを細かい所まで調整できるようになっています。
これが本当にプラグインなのか、と思うくらい使い勝手が良さそうで、年間79ドルで使用できるならばお買い得なのではないでしょうか。
GIFファイルや動画をエクスポートできる
Timeline for Sketchで作成したアニメーションは、GIFファイルやmp4ファイルでエクスポートすることが可能です。プラグインの性能次第では、プロダクト開発におけるプロトタイプを作成するためのアニメーション制作だけではなく、簡単な動画であればSketch上で作成できてしまうかもしれません。
1つのプラグインでデザインツールの守備範囲がグッと広がるようで、非常に可能性が広がるプラグインだと思います。
公式サイト上では下記のようなアニメーションが作成例として公開されています。
簡単にシェアできる
Sketch上で作成したアニメーションをチームのメンバーにシェアしたい場合は、URLを送るだけで簡単にシェアすることが可能です。
動画ファイルは結構ファイルサイズが大きくなってしまいがちですが、Timeline for Sketchの場合はAnima Appが用意したサーバー上にファイルを保存して、クラウド上で確認することができるのでメールやメッセージでURLを送るだけで済んでしまいます。
まとめ
上記でもご紹介しましたが、InVision Studioがリリースを先延ばしにしているうちに、Sketchがプロトタイピング機能とアニメーションデザインの作成機能を事実上実現してしまいました。
InVision Studioはもともと2018年1月にリリースされる予定ですが、すでに3月になってしまっています。このままリリースが遅れるとなると、それだけSketchが浸透してしまいシェアを奪うのが難しくなってしまいそうですが、何か原因があって遅れているのでしょうか。
また、Phaseというデザインツールも2018年の夏に公開される予定ですが、こちらはWebサイトとして公開するためのコードをエクスポートすることができるという驚きの機能とともにリリースされる予定です。今回と同じように、Sketchがプラグインの公開やアップデートでそれを実現してしまうのでしょうか。
新しいデザインツールがリリースされることによって既存のデザインツールの機能も増えていくので、デザイナーにとっては嬉しいことですね。最新のデザインツールを使いこなして、効率よくクオリティの高いデザインを作ってみてください。