最近チャットボット(chatbot,チャットbot)を用いたサービスが続々とリリースされ、その注目度も急速に高まっています。チャットボットを上手く使っているサービスや優秀なbotに厳選し、実際どのように活用されていて、ビジネスのどのような部分で使われているのか、事例をまとめました。
INDEX
Starbucks – My Starbucks Barista
米スターバックスで、My Starbucks Brarista(マイスターバックスバリスタ)という音声によって注文できるサービスが開始されました。動画を見ると、音声入力可能なチャットボットを利用しているようです。
複雑な注文も音声で入力すればすぐに注文できるので、なかなか親和性が高そうです。
まだテスト段階のようですが、今後大きく広げていく予定とのこと。
ライフネット生命 – ラネットくん
ライフネット生命が自社キャラクターのラネットくんを使って、質問に答えたり保険料の見積もりを行ってくれるサービスです。
オペレーターとの相談だと少し気がのらないかもしれませんが、チャットボットであれば気軽に利用できそうですね。
LOHACO – マナミさん
日用品の通販サイト「LOHACO」ではチャットボットを活用したカスタマーサポートを行っています。カスタマーサポートのページを表示すると「マナミさん」というチャットボットが登場し、困っている内容を質問することができます。
なんとマナミさんのおかげで6.5人分の人件費を削減できたとのこと。カスタマーサポートの領域ではチャットボットの活用が比較的進んでいるため、これからカスタマーサポートがどんどんチャットボットに置き換わっていく可能性は高いと思われます。
CNNニュースBot
CNNはチャットボットを通してニュースを伝えるというサービスを行っています。見たいジャンルやキーワードを入力すると、それに沿った内容のニュースを教えてくれます。
パンダ一郎
リクルートのフロムエーが運営しているLINE上のチャットボット「パン田一郎」は探しているバイトの条件を伝えると、それに合ったバイトを見つけてくれます。
しかもそれだけではなく、天気を聞いたり、バイトの給料を計算してくれたり、雑談することだってできてしまいます!非常にクオリティが高いので、チャットボットを作る側の人は要チェックです!
THE NORTH FACE
英語版のTHE NORTH FACEのサイトでは、IBMのWatsonを利用しておすすめのジャケットを見つけてくれるサービスを公開しています。
「いつ、どこで着たい?」
「何をしてる時に着る?」
「男性用?女性用?」
などの簡単な質問に答えていくことで、希望に沿ったジャケットをいくつかピックアップしてくれました。
「ランニングをしてる時に着るジャケットを探してる」と入力すると「コンピューターも走れたらよかったのにな」と、ちょっとしたジョークも入っています。
ECサイトなどでは比較的サイトの構成が複雑になってしまいがちですが、チャットボットを使えば会話の中でユーザーが探しているものを絞り込み、探しているものだけを表示できるので、UI/UXの改善が期待できますね。
▷Find the Perfect Jacket Using Watson Personal Shopper | The North Face
PONCHO
PONCHOは天気を教えてくれるチャットボットです。場所や日付などを伝えると、その天気をチャット上で教えてくれます。
毎日決まった時間に天気を通知してくれたり、台風が近づいているとチャットで教えてくれたり、雨が降る時に前もって教えてくれます。
りんな
Microsoftが提供している「りんな」は、特に何かをするサービスというわけではありませんが、会話のレベルが非常に高い優秀なbotです。しかもその設定は女子高生ということで、会話の内容も自然なもの求められますが、期待を裏切らないレベルまで完成されています。
なんと10/8に放送されるドラマ「世にも奇妙な物語」に出演するなど、チャットボットとしては異例の取り上げられ方をしています。
現在日本で最も優秀なチャットボットなのではないでしょうか。他のbotにもりんなのアルゴリズムが活用されているようで、今後の成長に期待したいです。
▷りんな
Mr.NAVITIME
NAVIタイム(ナビタイム)がLINEで公開しているチャットボット「Mr.NAVITIME」では、チャットボットとの会話を通して乗り換え経路を検索することができます。
例えば、
「◯◯駅まで行きたい」
「■■駅の時刻表は?」
「▲▲線の運行情報を教えて」
のように話しかけるとチャットボットが知りたい情報を教えてくれるとのことです。
乗り換え案内は検索したあとで見返すことも多いと思うので、チャットのログに残るのは結構便利な気がします!まだ公開されて間もないチャットボットですが、アップデートの頻度が高く、今後どのように進化していくのか注目したいです。
あきこちゃん
ローソン公式LINEアカウントの「ローソンクルー♪あきこちゃん♪」では、ローソンのキャラクター「あきこちゃん」と会話を楽しむことができます。
なんとこのチャットボットりんなのエンジンを利用しているため、りんなと同じようにやり取りをすることができます。
しりとりをすると、必ずローソンの商品で返答してくるというなんとも真面目なあきこちゃんですが、精度はまだそこまで高くないみたいです。
これからのチューニングに期待したい所ですね。
まとめ
2016年は色々なチャットボットのプラットフォームが公開されたり、新たなAPIが相次いで公開されるなど、チャットボット界は大きな進歩を遂げた一年となりました。
今後はチャットボットやチャットUIといったものを多くの企業やサービスが取り入れていく必要があると考えられます。
チャットボットを上手く活用するための方法などはこちらをご覧ください。
2017年、これらのチャットボットが本格的に活用され始め、私達の生活を大きく変えるようなことになるかもしれませんね!