「CASH(キャッシュ)」は目の前のアイテムを一瞬でキャッシュ(現金)に変えられるアプリです。

自分が持っているアイテムの画像をアプリで撮影すると、買い取りの査定額がすぐに表示され、その金額でユーザーが「キャッシュにする」というボタンを押すとアイテムをキャッシュに変えることができます。分かりやすく言うと、現代版の中古品買い取りサービスのようなものでしょうか。

CASHは2017年6月のサービス開始後、16時間半ほどの間に3億6600万円ものアイテムがキャッシュに変えられ、すぐにサービスが一時停止となってしまいました。

そんなCASHですが、ついに2017年8月24日にサービスを再開しました。今回は、改めてCASHがどんなサービスなのか、利用するメリットやデメリット、注意点などをまとめました。

CASHって何がいいの?

CASHの一番の魅力は手軽さです。

自分の持っているアイテムをスマホで撮影し、送信するとすぐに査定額を提示してもらえるということで、その手軽さやスピード感が話題となりました。

また、商品の送料も無料で家まで宅配業者が引き取りに来てくれるので、ユーザー側の手間がほとんど発生しません。

とても簡単な作業だけで、自分の持っているものを買い取ってもらえるということが、CASHというサービス一番の魅力でしょう。

CASHを使う前に注意しておきたいこと

CASHはアプリとは言え、自分の持っている物の所有権やお金のやり取りが発生するため、しっかりとした知識を持たずに利用するのは危険です。

そこで、CASHを利用する前に知っておきたい注意点を下記にまとめました。

上限金額は2万円

どんなに高価なブランド品であっても、上限買い取り額は2万円と決められています。例えばメルカリやヤフオクで売れば3万円以上になるアイテムでも、CASHでは2万円以下の査定しか出ません。

CASHでの査定結果が2万円だった場合、別のサービスを利用すればもっと高く売れるかもしれないので、キャッシュにするのは避けた方がいいかもしれませんね。

金額を自分で設定できない

メルカリやヤフオクで商品を販売した場合、販売金額やスタート金額を設定できるため、ある程度自分で金額をコントロールすることができます。しかし、CASHの場合は一方的に金額が提示され、その金額でキャッシュ化するかしないかを選択することになります。

そもそも相場がいくらか分からない場合は金額を提示してもらった方が助かるかもしれませんが、相場を知らずに買い取ってもらうと損をしてしまう可能性があります。

そういった観点からも、自分で金額のコントロールができない点はデメリットの1つと言えるでしょう。

査定の速さが裏目に出る可能性

CASHは商品の画像を送信すると、すぐに買い取りの査定額を提示してくれますが、この手軽さがCASHの運営側にとっては大きなリスクとなる可能性があります。品物の細かい状態は画像だけでは分からないので、もしかしたら見えない所に大きな汚れがったり、傷があるかもしれません。

状態のいい品物も悪い品物も、画像で見ると同じように見えるため、状態の悪い品物の場合だと買い取り側は相場の価格よりも高く買い取ってしまう可能性があります。

また、ブランド物であれば、偽造品なのかどうかも画像では分かりません。質屋であれば専門の担当者が品物をしっかりとチェックするため偽造品の質入れを防ぐことが可能ですが、CASHに使われるのはたった1枚の画像です。それだけでは偽造品なのかどうかを見分けるのは難しいでしょう。

上記のように、CASHは査定を簡易化しているため買い取り側のリスクが高くなります。結果として、全体的に少し抑えた金額で買い取りを行うといった対応を取る可能性が考えられますね。

まだまだサービスとしてのリスクは高い

CASHはサービス開始後、16時間半で一時停止となりましたが、その後ネット上では「デジタル質屋」「貸金業」「15%の手数料は違法」ということで各所から問題視する声が上がっていました。

どうやら法的には問題無い方法を取っているようですが、「法律を上手にすり抜けている」という形で色々と記事にも取り上げられていました。

今回のサービス再開で返金時の手数料は無料に変更されましたが、メニューやヘルプからは「返金」の表示が無くなり、裏メニューのような扱いになっているようです。(隠す必要あるんでしょうか)

このようにまだまだ議論を呼んでいるサービスであり、利用者側のリスクはさほどないかもしれませんが、少しは意識しておいた方がいいでしょう。

それでもCASHを使いたい人は

これまでCASHを利用するデメリットをご紹介してきました。それでもCASHを使いたい!という人向けに、賢い使い方をご紹介したいと思います。

朝の10時が狙い目

CASHは再開時のアップデートで、1日にキャッシュできる上限金額がアプリに表示されるようになりました。この上限金額ですが、リセットされるのが朝の10時となっています。

再開後、すぐに上限金額に到達してキャッシュできない状況が続いてしまっているため、どうしても利用したい方は朝の10時にアプリを起動して使ってみてください!

ファッション系、ブランド物が狙い目

再開に合わせて、CASHの利用データが公式ページ上に掲載され、そこにキャッシュ化されたアイテムのカテゴリが公開されています。

  1. トップス
  2. シューズ
  3. 財布/小物
  4. バッグ
  5. 時計
  6. ジャケット/アウター
  7. iPhone
  8. パンツ
  9. ファッション雑貨
  10. アクセサリー

このランキングを見ると、ファッション系のアイテムやブランド物が多くキャッシュ化されていることがわかりますね。古着屋に持っていくと小銭にしかならないようなアイテムも、CASHを利用すれば高く引き取ってもらえるかもしれません。何より画像を送るだけでその品物の査定額を提示してもらえるので手間もかかりませんし、試してみる価値はありますね。身の回りにあるアイテムを探してみてはいかがでしょうか?

その他のデータ

その他のデータも公式サイト上で公開されています。ぜひ参考にしてみてください。

「査定のみ」が80%と高いデータが出ています。画像は送って査定はしてもらうけど、満足のいく金額ではなかったためにキャッシュに交換するのを諦めたのでしょうか。

まとめ

メルカリもそうですが、これまでの常識を覆すような新サービスは色々な所で話題になり、その中で問題点を指摘される場合も多いです。メルカリの問題点については運営側の対応で徐々に落ち着いてきたようですが、CASHもメルカリと同じように広く使われるサービスへと成長できるのでしょうか。

新しいサービスの登場によって生活が便利になることは大歓迎ですが、利用者が安心して使えるように健全なサービスを提供してほしいものです。

その他の新しいサービスに興味がある方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。