2022年のWebデザインのトレンドやグラフィックデザインのトレンドも明らかになり、その他のデザインの分野のトレンドの傾向も見えてきました。
今回は、2022年に流行するロゴデザインの最新トレンド予測をご紹介していきたいと思います。
いつもの通り、世界中の代理店やフリーランスのグラフィックデザイナーたちが制作した驚くほど素晴らしいデザインとともに、それぞれのトレンドをぜひ楽しんでください。
この記事は、GraphicMamaによって公開された「Logo Design Trends 2022: Bringing Back the Hype for Logotype」を許可をいただいて翻訳転載したものです。
縦長のロゴ
最近では当たり前のように横長のロゴデザインを使用する機会が増えていますが、そんな常識を打ち破るように、横幅の細い縦長のロゴが再び流行してきています。
名刺と同じように、縦長にすることで強い印象を与え、型にはまらないデザインによって目立たせることができます。
しかし、これは良い面と悪い面があります。他のロゴデザインと異なることによって、メリットもあればデメリットもあります。縦長のロゴを採用するかどうかは、ブランドの戦略次第です。
そのことを踏まえて、様々なビジネスの場で活躍する縦長のロゴデザインの素晴らしい例とコンセプトを見てみましょう。
縦長のロゴのもう1つの優れた点は、オンライン広告に適しており、バナーのサイズに合わせて異なる形状のロゴを作成する必要性が少ないという点があります。
キャンディカラー
ブランディングの戦略として目立ち、注目を集めることを目的とするならば、適切なカラースキームで強烈な印象を与えることが有効です。
キャンディカラーは、2022年のグラフィックデザインのトレンドの1つにも取り上げましたが、それはロゴデザインのトレンドにも同様に当てはまります。
一般的なロゴデザインと少し見た目が異なることが気にならなければ、大胆で鮮やかなキャンディーカラーを採用することで、印象的で美しいロゴを作り上げることができます。
世界中の才能あるデザイナーによって作られている、キャンディカラーのトレンドを取り入れた、力強く親しみやすい雰囲気を持ったロゴデザインをご覧ください。
これらのロゴは、彩度を高くすることによって活気、楽観性、エネルギーなどを伝えることができます。パステルカラーとは異なり、キャンディカラーは癒やしを感じさせるのではなく、気持ちを鼓舞し、目を覚まさせることを目的としています。
アウトラインスタイル
アウトラインを中心に構成されたデザインは、フラットデザインに次いでよく目にするデザインですが、このスタイルはどんどん人気を増やし続けています。
軽快で繊細なアウトラインスタイルのロゴは、さりげない存在感を出しながら、そのモダンな見た目を強調することができます。
これらのロゴは可読性が高いため、透かしや小さなアイコン、リストのマークなどに最適です。シンプルなのでアニメーションも作りやすく、エレガントさもあるため様々なスタイルのデザインに合わせることができます。
セリフ体のロゴ
ロゴデザインにおいてセリフ体とサンセリフ体のどちらを採用すべきかという論争は常になされていて、そのためセリフ体のロゴがトレンドに登場することは以前から予想されていました。
セリフ体のフォントは伝統的、保守的、そしてフォーマルなイメージを与えることができますが、ここ数年の間にいくつかのブランドがセリフ体のロゴを捨て、サンセリフ体のロゴを採用するようになりました。
それには、デスクトップ、タブレット、スマホなどの異なるデバイスで表示する時にサンセリフ体の方が可読性が高いという理由もあるかもしれません。
しかし、セリフ体もWeb上で読みやすくなってきていて、なんとか時代の流れに追いついてきています。今後はブランドアイデンティティに共鳴する美しいロゴを作るためにセリフ体を採用する機会が増えてくることでしょう。
セリフ体の素晴らしさを感じることができる、エレガントなロゴデザインの例をご覧ください。
小文字 “だけ” のロゴ
Adidas、BitCoin、Amazon、Facebook、Intel、Wacomなどが採用しているように、アルファベットをすべて小文字にしたロゴは目新しいものではありませんが、いくつかの理由から小文字のロゴデザインに人気が出てきているようです。
ロゴの中のテキストは、文法に従ったワードではなく、絵や図形の集合体として機能しなければなりません。すべて小文字にすることで、視覚的な調和が生まれます。
小文字の「L」と大文字の「I」のように紛らわしい文字が入っている場合や、カーニングが難しいなどの理由で採用が難しい場合がありますが、ワードがこのスタイルに適しているか、そしてフォントを使ってどれだけクリエイティブにデザインできるかによって優れたデザインに仕上げられるかがかかっています。
アール・デコ
2022年のグラフィックデザインのトレンドで登場したもう1つの大きなトレンドは、ロゴデザインのトレンドにおいても強力な存在感を出しながら登場しました。
気品があり、合理的でスマートな図形を取り入れたアール・デコのスタイルが、100年の時を超えてまた注目されています。シンメトリー、図形などを使った美しいデザインに注目してみてください。
アール・デコのロゴは、正しくデザインされていれば、エレガントで上品な雰囲気を持ちながら、モダンで弾力性があるため、様々なスタイルのデザインに適応することができます。
ネオンやホログラムを取り入れたロゴ
特にダークな背景や未来的なデザインに最適なのが、近年人気のネオンやホログラムを取り入れたロゴです。これらは、派手な色のグラデーションによってインパクトのある印象を与えてくれます。
アール・デコがクリーンでエレガントな図形によって構成される一方で、ネオンは80年代のシンセサイザーの時代をデザインの世界で表現し、暗闇の中で輝くようなイメージがテーマとなっています。
鮮やかなグラデーションは、絶え間なく動き続けているような印象を与え、ロゴデザインに強力なダイナミックさをもたらしてくれます。テクノロジー関連のロゴのデザインによく見かけますね。
カートゥーン
「カートゥーン」スタイルがロゴデザインにおいて健在であることと同時に、これまで以上に人気が高まってきています。
愛らしいアニメーションと組み合わされたマスコットは、様々なビジネスの分野でダイナミックかつ魅力的なロゴとして生まれ変わり、若い年齢層をターゲットとするブランドだけでなく、幅広い分野で活用されています。