2017年1月12日、株式会社オハコが新たなUIデザインツール「STUDIO(スタジオ)」の情報解禁と、先行事前登録の受付を開始しました。
2014年4月に「Sketch」がバージョン3.0をリリースし、それまではPhotoshopなどのツールがUIデザインの常識だった状況を一変させました。
2016年3月には「Adobe XD」がリリースされ、Sketchの独壇場となっていたUIデザインツール界を揺るがせました。
そして2017年、今年は様々なUIデザインツールが公開されると予想されています。SketchとAdobe XDの二強からUIデザインツールのシェアを奪い取るツールは登場するのか注目されています。
今回は、日本製のUIデザインツール「STUDIO」についてご紹介したいと思います。
INDEX
STUDIO(スタジオ)とは
STUDIOはUX/UIデザインカンパニーの株式会社オハコが提供するUIデザインツールです。
2017年1月12日にオハコが公開するSTUDIO公式サイト上でβ版の先行事前登録を開始しました。先行事前登録をしておくと、一般公開よりも一足先にβ版を利用することができます。
コンセプトは「アイデアを誰でもカタチに」となっており、デザイナーに限らずディレクターやエンジニアなど、非エンジニアでもUIデザインを作ってアイデアを形にできるサービスとして注目されています。
STUDIOの特徴・機能
SketchやAdobe XDなどの人気UIデザインツールとSTUDIOはどこが違うのでしょうか?
リリース前に紹介されている機能を見ていきたいと思います。
フレキシブルデザイン
オハコのSTUDIO公式サイトに公開されているデモの1つに、フレキシブルデザインの項目があります。
図形をヘッダー部分に持ってくると、直感的な操作でヘッダーに設定することができました。
イメージ通りのデザインを、思った通りに作ることができて、STUDIOはこれまでの感覚とは一味違った方法でデザインを作ることができそうです。
多彩なテンプレート
サービスごとに最適化されたテンプレートが30種類以上用意されているようです。
テンプレートを利用すると、ベースがすでにできているのでアレンジだけでデザインすることもできます。こういったテンプレートがどんどん増えてくると、サービスとして盛り上がってきそうですね。
データを活かしたデザイン
データをデザインに落とし込む時に、データとしてデザインに組み込むことができるようです。
通常のデザインの場合、デザインの中にテキストや画像でデータを作る必要がありますが、STUDIOのデモではデータの形を保ったままデザインに利用しています。
下の画像では、左側にタグに設定するためのデータが表示されています。
そこにタグデータを追加すると…
なんとデザインに反映されました!
プログラミングをやったことがある方なら、こういった考え方はイメージがしやすいと思いますが、データをそのまま利用して表示できるのは非常に優れた機能だと思います。
ライブプレビュー機能
STUDIOのライブプレビュー機能では、パソコンでデザインしている内容を、モバイル端末からライブプレビューで確認することができます。
SketchやAdobe XDでも同様のライブプレビュー機能を利用することはできますが、STUDIOはQRコードでパソコンとスマホを連携することができるようです!
データを活用したデザインもそうですが、オハコという会社がUX/UIデザインカンパニーというだけあって、使う人のことを本当によく考えていることが伺えます。
β版のリリースは2017年2月
STUDIOは2017年の2月にβ版が公開される予定です。
オハコの公開しているSTUDIO公式ページで先行事前登録が開始されています。
先行事前登録しておくと、β版のリリースよりも一足先にSTUDIOを使えるとのことなので、興味のある方はぜひ登録してみてください!
※2017年4月追記
2月を過ぎ、まだかまだかと待っていましたが、遂に先日β版公開のメールが届きました。気になる機能については、下記の記事でご紹介しています。
まとめ
2017年は数々のUIデザインツールのリリースが予想されています。
どれか1つのサービスが他のサービスを食らうのか、もしくはそれぞれのサービスが特徴的に成長して、デザイナーが好みのツールを使うようになるのか。
まだまだ展開が読めませんが、2017年盛り上がってくるのは間違いありません。
日本のUIデザインツール代表として、オハコとSTUDIOには頑張ってもらいたいですね!
その他のUIデザインツール
その他の注目されているUIデザインツールについてはこちらの記事にまとめました。
ツール選びに悩んでいる方はぜひチェックしてみてください!