Dropboxといえば、ファイル同期ツールとしてとても有名なサービスです。そのDropboxが新しいブランドデザインを発表し、大胆なデザインの刷新が世界中で話題になっています。

今回は、Dropbox Designで発表されている新たなブランドデザインの特徴やポイントについてご紹介していきたいと思います。

ブランドデザイン変更の背景


今回Dropboxがブランドデザインを刷新した最も大きな理由は、Dropboxという会社のミッションが「ファイルの同期」から「チームやアイデアの同期」に変化したことです。単なるファイル同期“ツール”としてのDropboxから、チームやアイディアが集まる“場所”としてのDropboxに変化すると述べられています。これはDropboxがこれから新しく大きな動きを始めていくという宣言であり、けじめでもあるのでしょう。

思いもよらぬ形で異なるアイデアが1つになった時に何かが生まれるということを、デザインの中で異なる色、タイプ、イメージを組み合わせることによって表現されています。

大胆なデザイン


白と青のすっきりしたロゴに、シンプルな見た目というのがこれまでのDropboxのブランドデザインのイメージでした。しかし、新しくなったブランドデザインではそのイメージは完全に消え去り、大胆かつモダンで、エネルギッシュな印象のデザインになっています。

Google、Apple、Facebookのようにどんどんシンプルなデザインを採用する企業が増えていますが、その流れに大きく逆らうような大胆でスタイリッシュなデザインはとても新鮮な感覚になりますね。一見奇抜なデザインに見えますが、色の組み合わせがしっかりと考えられているため、どこか落ち着きも持ち合わせていて全体的にとてもまとまった印象があります。

すでにデザインの変更は公式サイトにも反映されていまが、ログイン後のファイル管理画面では、ロゴは新しくなっているものの白と青を基調としたシンプルなデザインが引き継がれています。

カラー


Dropboxといえば、白地に青という配色のイメージが強いですが、新しくなったブランドデザインでは、様々な二色の組み合わせをコンセプトカラーとしています。ブランドデザインに関するページでは「多様な考えが1つになったとき、素晴らしいことが起こる」と書かれており、決まった色をブランドカラーとするのではなく、様々な色の組み合わせをブランドカラーとすることによってそれが表現されています。

ロゴ

Dropboxの箱をモチーフにしたロゴは誰でも見たことがあると思います。大枠は変わっていないものの、ブランドデザインの変更に合わせてロゴのデザインも新しくなりました。新しくなったロゴは従来のロゴと比べると、よりフラットでシンプルなデザインに仕上げられています。また、従来の青色を使ったものだけでなく、配色にもバリエーションを持たせていくようです。

こちらが新しいロゴデザインです。5つの同形のひし形を組み合わせたようなデザインになっていますね。これまで青色だったテキスト部分も黒文字に変化しています。

ちなみにこちらが旧ロゴです。

アプリアイコン

アプリアイコンも新しくなりました。こちらは青と白ではなく、濃い青と薄い青の組み合わせで構成されています。

フォント


今回Dropboxは「Sharp Grotesk(シャープ・グロテスク)」というフォントを新しく採用しました。Sharp Groteskは様々な異なるウェイトを持っており、シャープな印象から大胆な印象まで様々なイメージを表現することができます。まさにバリエーションと組み合わせによって様々な表現を行うというDropboxのコンセプトとぴったり合致していますね。

Dropboxのデザインが気になる方は


Dropboxのブランドページも更新されていて、新しいデザインのガイドラインなど詳しく説明されています。また、今回のブランドイメージ変更に関しては、MediumTwitterでも配信されています。これからどんどん面白いことを仕掛けていくであろうDropboxの動きをチェックしたい方は、ぜひアカウントをフォローしてみてください。

本サイトでも引き続きDropboxに関する情報を配信していく予定です!ぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回Dropboxが行ったブランドデザインの変更は、企業やサービスのイメージに合わせてデザインを行うというデザイン制作のお手本となるような変更だと思います。

これまで築き上げてきたブランドイメージを大幅に変更するというのは、簡単なことではありません。それでもここまで新しいブランドデザインを打ち出した背景には「仕掛けていく」、「新しいものを作り出す」というDropboxの本気の姿勢が伺えます。

この機会に、ご自身のWebサイトやサービスのデザインについて、改めてコンセプトとデザインが同じ方向を向いているか、見直してみてはいかがでしょうか。