この数週間、数日の中でAI関連のニュースが目まぐるしく発表されています。様々なAIが登場し、日常の業務の中に浸透してくると、AIを活用するスキルが求められるようになるでしょう。
そのスキルを磨くためにも、いち早くAI関連のサービスに触れ、扱い方を覚えていくことは非常に重要です。
今回は、主要テック企業から最近発表されたAI関連最新サービスをまとめました。ほとんど知っている方も多いと思いますが、知らなかった方はぜひチェックしてみてください。
INDEX
Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、テキストから画像を生成することができるジェネレーティブAIです。
Chat GPTを提供するOpenAI社に対してMicrosoftが資金を提供していることから、これまでもBing内でGPT-4を使った対話型AIの機能も提供されていましたが、画像生成までできるようになりました。
今後さらに文章や映像の生成もできるようになると見られていて、
AIを活用した最新サービスやBingプレビューに参加する必要があるため、まだの方は早めに登録しておきましょう。
Microsoft 365 Copilot
Microsoft 365 Copilotは、BingやOffice、Excel、PowerPointといったMicrosoftが提供するアプリケーションに組み込まれたAIを活用した機能です。
例えばWordの文章を自動で生成したり、プロンプトを通してPowerPointのスライドを作成したり、Excelのデータを自動で分析したりするなど、これまでも多くの人が利用してきたMicrosoftのアプリケーションがAIによってさらなる進化を遂げることになりそうです。
Microsoft Loop
Microsoft Loopは、Notionのようにドキュメント管理やタスク管理が行えるサービスです。Notionの競合サービスと言われていて、実際にUIなどもNotionに通じるものを感じます。
他のMicrosoftサービスと同様にMicrosoft 365 Copilotに対応しており、プロンプトを通してAIによる自動化に対応しています。
Microsoftが提供するということでOfficeサービスとの連携が強力という点が魅力の1つで、「コンポーネント」というものを作成することで、複数のサービス間で同期的に情報を管理することができます。
Microsoft Designer
Microsoft Designerは、Microsoftが提供するAIを活用したグラフィックデザインアプリケーションです。
SNS投稿や招待状、パンフレットなどをテンプレートから簡単に制作することができ、非デザイナーでも簡単にクオリティの高いデザインを制作することができるというのが大きな魅力の1つです。
画像生成AIの中でも高い注目度を誇る「DALL·E 2」を搭載しており、テキストでプロンプトを入力すると素材となる画像を生成することができます。
リリース日はまだ未定ですが、基本無料で提供されると発表されており、現在はウェイトリストへの登録を受け付けているので、一日でも早く使いたいという方は登録しておきましょう。
Github Copilot X
Github Copilotは、AIによる自動コーディングのサービスです。
先日GPT-4を採用した「Github Copilot X」が発表され、チャットや音声で対話しながらコードを生成したり、プルリクとストの説明文を自動で生成してくれるなど、機能面が大幅にアップデートされています。
実際にコードをすべてCopilotに書いてもらうというよりは、テキストで指示を出したり、質問をしたりするなど、アシスタントのような使い方をすることができます。
Bard
Bardは、Googleが提供する対話型AIを取り入れたサービス。
Chat GPTの競合に当たる存在で、テキストで質問などを送信するとAIが回答してくれます。
最新の情報を利用できる点や速度面においてChatGPTよりも勝っていると言われていて、精度においては劣っている状態ですが、公式サイトに「Experiment」と書かれているようにまだまだ開発途上のサービスで、近いうちに精度面においても大幅に向上することでしょう。
現在は米国と英国でのみ提供されていますが、日本を含めて他の国への展開も順次進められていくと見られています。
Google Workspace
Googleは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメント、GmailなどのGoole Workspace内のサービスでAIによる機能を提供することを発表しました。
Microsoft 365 Copilotと同様に、AIによる作業の自動化や効率化が進むことで、これまで手作業でやっていたことがあっという間に自動でできるようになりそうです。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、テキストを入力するだけで画像を作成したり編集できるジェネレーティブAIを活用したサービスです。
MidjourneyやDALL·E 2のように、プロンプトを入力すると、それに合わせてAIが画像を生成してくれるだけでなく、さらに画像を編集したり、画像のテイストに合わせたブラシを作成したりするなど、編集機能が充実しており、これまでも様々なクリエイティブツールを提供しているAdobeならではのサービスになると見られています。
また、度々話題になる著作権問題ですが、Adobe Fireflyは著作権問題をクリアにし、問題なく商用利用できることを前提に作られたサービスなので、安心して利用することができそうです。
ChatGPT(GPT-4)
ChatGPTはご存知の方も多いかと思いますが、テキストを入力するとAIが回答してくれる対話型AIのサービスです。
これまでも注目のサービスでしたが、有料のChatGPT Plusに登録することで最新の「GPT-4」が利用できるようになり、さらに大きな注目を集める形になりました。
GPT-4は従来よりもパラメータ数や処理能力などが格段に向上していて、精度においても大きく向上しています。
プログラムの作成や修正ができたり、柔軟な対応が可能な点が他のサービスと比べて飛び抜けている印象です。
Midjourney V5
Midjourneyは、プロンプトを入力すると画像を生成することができるジェネレーティブAIです。
先日、Midjourney V5という最新のバージョンが発表され、画質やクオリティ、プロンプトや生成画像の柔軟性が向上しました。
まだアルファ版ということで、その精度や性能は未知数ですが、大きく期待されているジェネレーティブAIの1つです。
Notion AI
Notionはすでに利用している方も多いと思いますが、ドキュメントやタスクの管理などが行えるコラボレーションツールです。
少し前にNotion AIが登場し、対話型で質問に回答してくれたり、ページの要約を作成してくれたりするようになりました。
Notion内で完結しているというのが強い点で、すでに蓄積されている情報からAIを使ってシームレスに活用することができます。
Microsoft Loopという強力な競合が登場したことによって、今後のNotionの展開にも注目です。
Canva
テンプレートなどを活用することで誰でもデザインが制作できるデザインツールのCanvaが、AIを活用した「Magic」と呼ばれる下記のような新機能を発表しました。
- テキストからの画像生成
- ツール内での自動翻訳
- 画像内の特定要素の削除
- 動画に合ったオーディオの生成
- 文章を元にしたスライドの生成
比較的機能としては幅広く、どのくらいの精度を持つのか非常に注目です。
現在はまだ一般公開されていませんが、近いうちに使えるようになる見込みです。
STUDIO
ノーコードでWebサイトが公開できるSTUDIOが、AIを採用した新機能を発表しました。
AIによるスタイルの提案や音声によるWebサイトのスタイルの修正、アルゴリズムに基づく自動レスポンシブ対応など便利な機能が追加されることによって、さらにWeb制作をスピーディに行うことができそうです。
現在はアーリーアクセスの受付中なので、気になる方はぜひ登録してみてください。