昨今のAIを活用した最新サービスの進化はすさまじく、それはUIデザインにおいても同様に勢いを見せてきています。
おそらく今後様々な新サービスが登場し、現在では当たり前となっているワークフローが大きく変わっていくことは間違いないでしょう。
今回は、2023年最新のAIを活用したUIデザイン制作に関連する注目サービス・アプリケーションをご紹介していきたいと思います。
Genius
Geniusは、FigmaでのUIデザインの制作をサポートしてくれるAIコンパニオンサービスです。
公開されているティザー動画では、AIがFigma上で共同編集者として登場し、あなたが作成したUIデザインに要素を追加したり、サイズを整えたりと、「コンパニオン」のようにサポートしてくれる様子が紹介されています。
AIでのデザイン制作と聞くと、0から新しいものを作ってくれるイメージがあるかもしれませんが、Geniusはデザイン制作を効率化してくれるツールとして定着する可能性もありますね。
まだサービスは公開されていませんが、ウェイトリストへの登録はすでに開始されていて、気になる方は登録しておきましょう。
https://twitter.com/diagram/status/1623713877148966914
Galileo AI
Galileo AIは、画像生成AIのようにテキストを入力すると、それに合ったUIデザインを作成してくれるサービスです。
ティザー動画では、オンボーディング画面や設定画面など、アプリのUIデザインをテキスト入力するだけで作成できる様子が紹介されています。
生成されたデザインはFigma上で編集可能とのことなので、AIで作ったデザインを最終的に人間の手で整えたり、スピーディにモックアップやプロトタイプを制作したい場合などに活躍しそうです。
こちらもサービス公開前となっていて、アーリーアクセスのリクエストを受付しています。
Today, Generative AI takes a big step and comes to user interface design!@helnzhou and I are excited to announce @Galileo_AI : the first AI product that uses natural language to generate UI designs. It lets you design beyond imagination.
Early access: https://t.co/4KqV1csQ6c pic.twitter.com/LtzSC1kYw3
— Arnaud Benard (@arnaudai) February 8, 2023
Uizard
Uizardは、AIを活用したUIデザインツールで、手描きのスケッチからUIデザインを生成することができるほか、様々な機能を利用することができます。
具体的には、下記のようなAIを使った機能が提供されています。
- スクリーンショットから編集可能なUIのモックアップを生成
- UIデザインの内容からアテンションヒートマップを自動で生成
- 手書きのスケッチからプロトタイプを自動で生成
- モックアップ内のテキストを自動で生成
- スクリーンショットからスタイルだけを抽出してそのままデザインに適用
実際にサービスを使って試してみた所、多少は意図した通りのデザインが生成されるようになっていますが、まだそこまで高い精度を出すことは難しいようでした。
とはいえ、Uizardはすでにリリースされているサービスなので、今後の展開に期待したいですね。
Microsoft Designer
Microsoft Designerは、Microsoftが提供するAIを活用したグラフィックデザインアプリケーションです。
SNS投稿や招待状、パンフレットなどをテンプレートから簡単に制作することができ、非デザイナーでも簡単にクオリティの高いデザインを制作することができるというのが大きな魅力の1つです。
画像生成AIの中でも高い注目度を誇る「DALL·E 2」を搭載しており、テキストでプロンプトを入力すると素材となる画像を生成することができます。
リリース日はまだ未定ですが、基本無料で提供されると発表されており、現在はウェイトリストへの登録を受け付けているので、一日でも早く使いたいという方は登録しておきましょう。
画像生成AI
画像生成AIは、ここ1年でかなり精度が向上し、度々話題となっています。
プロンプト(テキスト)を入力するだけで、とてもクオリティの高い画像を生成することができ、これまでの常識を覆すようなパワーを誇っています。
画像生成AIと聞くとイラストをイメージする方も多いかもしれませんが、プロンプトで正しく指定することでUIデザインも生成することが可能です。
有名な画像生成AIには下記のようなものがあり、簡単に始めることができるので、まだ試したことが無い方はぜひ挑戦してみてください。
- DALL・E 2
- ChatGPTなどを提供するOpenAI社が提供する画像生成サービス。毎月無料で一定のクレジットが付与されるようになっていて、それ以上の利用はクレジットの追加購入が必要です。
- Midjourney
- Discord上で利用することができる画像生成AI。25枚まで無料で生成することができ、それ以上は有料プランへの登録が必要です。
- Stable Diffusion
- Stability AIが開発した画像生成AI。現在ではオープンソースとして提供されていて、ブラウザ上から利用できるサービスもいくつか登場しています。
Adobe Sensei
Adobe Senseiは、Adobeが開発する人工知能(AI)とマシンラーニング(機械学習)を組み合わせたもので、すでにAdobe製品の中に機能として組み込まれています。
人間の手で行うと手間がかかったり時間がかかってしまう作業でも、Adobe Senseiの機能を利用することであっという間に終わらせることができたりします。
普段Adobe製品を使ってデザイン制作をしている方で、まだAdobe Senseiの機能を活用していないという方は、一度時間を取ってどのような機能が使えるのかを調べてみることをおすすめします。