Amazon、Google、Apple、LINEといった有名IT企業が続々とスマートスピーカーを発表しています。音声コントロールで色々なことを行うというのは、一昔前はSFの世界でしたが、実際にもうすぐそこまで近づいてきています。各社発表しているスマートスピーカーの詳細と、どのスマートスピーカーがおすすめなのかご紹介していきたいと思います。
INDEX
スマートスピーカーとは?
スマートスピーカーとは、音声コントロール機能がついた次世代型のスピーカーです。主要なスマートスピーカーは、下記のようなものがあります。
- Amazon Echo (Amazon)
- Google Home (Google)
- HomePod (Apple)
- WAVE (LINE)
基本的にはそれぞれ似たような外見、機能ですが、中身のAIプログラムや、提供している企業によって少しずつ特徴があります。
音声操作って本当にちゃんと使えるの?と思うかもしれませんが、音声認識の精度も急激に高くなっていて、しっかりと内容を認識してくれるようになっています。スマートスピーカーは音声操作を行う前提で設計されているため、スマホよりも広い範囲の声を認識することができ、その精度も格段に向上しています。
スマートスピーカーはアシスタントである
スマートスピーカーは、スピーカーという名前から音楽を聴くためのものかと思ってしまいますが、実際はアシスタントとしての役割が最も注目すべき機能です。
これまでパソコンやスマホ、もしくは人間の手によって行っていたことが音声コントロールでできるようになります。例を挙げると、下記のようなことを音声コントロールで行うことができます。
- 買い物
- スケジュール管理
- 部屋の電気のオンオフ
- 天気の確認
- テレビのチャンネル
など
日本での発売時期は?
それぞれのスマートスピーカーが日本で発売される時期は、それぞれ下記の通りです。
サービス | 日本での発売日 | 価格 |
---|---|---|
Amazon Echo | 未定 | 49.99ドル〜 |
Google Home | 2017年10月上旬 | 129ドル |
Home Pod | 未定 | 349ドル |
WAVE | 2017年秋 | 15,000円 |
Amazon Echoも2017年中に発売されると噂されていますが、公式なアナウンスはまだありません。Google HomeとLINEのWAVEのどちらかが日本で最初に発売されることになりそうです。
Amazon Echo (Amazon)
Amazon Echoには「Alexa」という対話型AIが搭載されています。日本ではあまり馴染みないかもしれませんが、海外では2014年にすでに発売されています。すでに多くの開発者によってAmazon Echoと連携するための「Skill」を搭載したサービスが1万を超えており、様々な使い方ができるようになっています。
Amazon Echoで買い物ができる
Amazonといえば世界最大のECサイトですが、もちろんAmazon EchoからもAmazonの商品を購入することが可能です。
また、Amazon以外のサービスでもAmazon Echoを使って買い物ができます。例えば、ドミノピザはすでにサービスが連携されていて、食べたいピザの名前をAlexaに伝えると、注文が入って自宅にデリバリーするといった使い方ができるようになっています。
(少し前にテレビの音声を拾ってしまってアメリカ中で誤った注文が入ってしまうというニュースがありましたが、現在はアップデートによってそのようなことは起きないようになっているみたいです。)
様々なモデルが用意されている
Amazon Echoは1モデルだけではなく、複数のモデルが発売されています。
- Amazon Echo
- Amazon Tap
- Echo Dot
- Echo Show
- Echo Look
Amazon Echo
Amazon EchoはAmazonが最初に発売したスマートスピーカーです。2014年にすでに発売されていたとは信じられないですね。Amazon Echoの価格は179.99ドルということで、今から購入するならEcho Dotにしておいた方が無難そうです。
Echo Dot
Echo DotはAmazon Echoの後継機に当たるモデルで、本体のサイズが大幅に小型化されているのと同時に、Amazon Echoよりも性能が向上しています。
なんとEcho Dotの価格は49.99ドルということで、5000円ちょっとで手に入れることができ、手軽に手に入れられるという所も魅力の1つです。
Amazon Tap
Amazon Tapは持ち運んで使うことを想定して作られているポータブルモデルです。Alexaに話しかけると反応するという機能はありませんが、名前にある通りにボタンを押すとAlexaの機能を使うことができます。海やバーベキューなど、アウトドアに出かける時にミュージックプレイヤーとして持っていったら、みんなの注目を集めること間違いなしですね。
Amazon Tapの価格は129.99ドルと、Echo Dotと比べると少し高めですが、Alexaが利用できる屋外ミュージックプレイヤーと考えるとお買い得な価格設定なのではないでしょうか。
Echo Show
Echo Showは画面が搭載されているモデルです。画面が搭載されているので音声コントロールを使ってビデオチャットを始めることもでき、大事な人と離れて暮らしているような人が、顔を見ながら手軽に会話できるということで人気を集めているようです。
Echo Showの価格は229.99ドルとなっており他のモデルよりも少し高めですが、画面が搭載されていることによって他のモデルよりも幅広い使い方ができるようになっています。2つセットで購入すると100ドル引きで購入することができ、パートナーと一緒に購入するのがよさそうですね。
Echo Look
Echo Lookはカメラ機能が強化されているモデルです。音声コントロールを使って全身が写る写真を撮影することができるので、お出かけ前に服装を撮影したり、なんとスタイルチェックの機能も搭載されています!
ファッションに気を使う人が服装をチェックしたり、子供の成長記録にも使えるかもしれません。カメラとしての性能も優れていて、オートフォーカスはもちろん、LEDライトを使って撮影したり、自動的に背景をぼかして撮影するようなことも可能です。
Echo Lookの価格は199.99ドルです。他のEchoシリーズとは異なる使い方ができる分、少し価格もお高めという所でしょうか。
Google Home (Google)
Google HomeはGoogleが提供するスマートスピーカーで、日本での発売は2017年10月を予定しています。Google Homeの価格は129ドルです。1万円ちょっとで最新デバイスが手に入るのであれば、そこまで高くないような気がしますね。
動画では、Google Homeを使ってライトをつけたり、音楽の再生をコントロールしたり、レシピを検索したり、クジラの鳴き声を教えてくれたり、天気を知らせてくれたり、生活のあらゆる場面でGoogle Homeを利用することができることが分かります。また、電話したい相手の名前を伝えるとGoogle Homeを通してハンズフリー通話をすることができ、これまでの電話の在り方とはまた違った形で通話をする様子が描かれています。
音声アシスタントデバイス
Googleは「Googleアシスタント」という対話型AIを提供しており、Google Homeからもその機能を利用することができます。すでに一部のスマートフォンでGoogle Assistantを利用することができ、タスクやスケジュールの管理を始め、メッセージの送信などを音声コントロールでできるようになっています。
様々なものをコントロールできる
Goole HomeとChromecastを組み合わせることで、さらに使い方が広がります。その日の天気をテレビに映し出したり、「カレンダーを見せて」とGoogle Homeに話しかけるとテレビ上にスケジュールを表示することだってできます。
また、スマート家電というものが近頃流行っていますが、それらと連動させることで、部屋の電気をつけたり消したりといったことも可能です。
Google HomeはiPhoneで使えるの?
Google HomeはApp Storeにアプリが公開されており、そのアプリをインストールすることでiPhoneやiPadと連携させることができます。iPhoneユーザーはGoogle HomeとHomePodのどちらを購入するか悩みどころですが、Google HomeはHomePodの半分以下の価格で購入できるため、Google Homeを選ぶ人も多いのではないでしょうか。
HomePod (Apple)
HomePodはAppleが発表したスマートスピーカーで、2017年12月にアメリカ、オーストラリア、イギリスで発売予定で、その後世界各地で発売されることになっています。HomePodの価格は349ドルということで、他のスマートスピーカーと比べると少しお高めです。
室内での位置を自動感知
Appleの紹介ムービーでは、音の反響をHome Podが感知して、部屋の大きさやHome Podが置かれている場所などを認識し、最適な形で聞こえるよう音をコントロールしている様子が映されています。家庭での音楽の楽しみ方を再発明というキャッチコピーがつけられており、これまでの音楽視聴とはまた異なる体験をもたらしてくれるかもしれません。
Siriとの連携は?
Appleといえば対話型AI「Siri」が有名ですが、もちろんHome PodもSiriを利用することができます。また、Apple Musicにも対応しており、音声操作で音楽を再生することができます。また、Siriを通してHomeKitと連携することで、IoTデバイスを操作することもできます。家の中での中心デバイスとして活躍してくれるのではないでしょうか。
WAVE (Line)
WAVEはLINEが発表したスマートスピーカーで、2017年秋に発売が予定されています。Clovaという対話型AIを搭載しており、公式ページで「音声操作による新しい生活体験をあなたに」と書かれているように、音声操作にもちろん対応しています。WAVEの価格は15000円で、Google Homeよりも少しだけ高いという値段設定です。
WAVEは「LINE MUSIC」と連携することが可能で、購入特典として6ヶ月無料で視聴できるとのこと。音声操作の精度は他のスマートスピーカースピーカーと比べるとまだ劣っているようで、今後のアップデートに注目が集まっています。
結局どれがおすすめなのか
各社スマートスピーカーを発表していますが、その人の目的によっておすすめのスマートスピーカーは異なると思います。下記にポイントをまとめてみました。
- Amazon Echo
- Amazonが最も早くスマートスピーカーを発売しており、複数モデル展開していることからも一歩抜きん出てるような状態です。また、Echo Dotが49.99ドルで販売されており、他のスマートスピーカーと比べるとめちゃくちゃ安いです。この値段が大きく影響してきそうな気がしますね。
- Home Pod
- AppleはすでにiPhoneやMacなどの優れたハードウェアを次々とリリースし、世界中の人に利用されています。ハードウェア開発のノウハウやレベルで考えると、Home Podが広く普及するようになる可能性も考えられます。価格が349ドルと高めなので、その分優れた点がどの程度あるのかという所で購入すべきか分かれそうです。
- Google Home
- GoogleはGoogle検索で膨大なデータを保持しており、それらの情報を活用することでスマートスピーカーで様々な事が行えるようになるのは間違いありません。カレンダーやニュース、Youtubeなど、様々なサービスを提供しているため、それらとの連携がGoogle Homeの注目ポイントです。
- WAVE
- WAVEは、日本で最も使われているチャットアプリ「LINE」とどのように連携するのかという所が注目です。LINEと上手く連携することができれば、若者の間で大流行して一気に広まる可能性も考えられます。
2017年中には各社のスマートスピーカーが日本で発売される予定なので、全部で揃ってから比較してみるのがよさそうですね。
まとめ
各社スマートスピーカーをほぼ同時期に市場に投入することとなりました。それぞれの製品が魅力的で、どれを購入するべきなのか相当迷いそうですね。
今後IoTの分野もどんどんと発展していき、スマートスピーカーで操作できるものや行えることも増えていくことは間違いありません。
スマホが急速に普及したのと同じように、スマートスピーカーも生活に欠かせない製品となり、一家に一台、もしくは一人一台持つような時代が来るのでしょうか。
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