2019年9月25日、iPadOSの登場に合わせてAdobeから「Adobe Fresco」というiPad向けのデジタルペインティング&描画アプリが登場しました。

iPad上でイラストを描くことができるアプリといえば、「Procreate」や「CLIP STUDIO」など人気のツールがすでに使われていますが、Frescoはさらにその上をいくクオリティを誇っていて、多くのクリエイターにとって大きな存在となりそうです。

今回は、Adobe Frescoの特徴や、魅力などご紹介したいと思います。

Adobe Frescoとは

Adobe Fresco(アドビ フレスコ)とは、2019年9月にAdobeが公開した最新のデジタルペインティング&描画アプリです。

本格的なイラストや絵画を書くことができ、これまでPhotoshopを使わければ難しかったような表現も、Frescoを使えばiPadだけで実現することができます。

文字で説明してもそのすごさは伝わらないと思うので、Adobeが公開している公式動画を見てみてください。

水彩画のにじみ具合なども画面上で巧みに再現されていて、まるで実際に絵の具を使って書いているかのような感覚をデジタル上で味わうことができます。

1,000種類を超えるカスタムブラシ

Frescoでは、1,000種類以上のカスタムブラシが用意されており、これによって様々なテイストのペインティングを可能にしています。

これだけ種類があれば、水彩画や油絵、鉛筆画、イラストなど、どんな作品でもそれにあったブラシを見つけることができますね。

複数のブラシを組み合わせることによって表現できることの幅も広がり、ペインティングを通して色々な描き方を発見していくことができそうです。

実際の画材そっくりにシミュレーション

絵の具が紙ににじんで広がったり、複数の色を重ねると色が合わさったり、実際に絵を描いているときと同じような体験をデジタルの世界で行うことができ、まさにこれがFrescoの大きな特徴の1つです。

上記の動画では、海外のイラストレーターがFrescoを使ってイラストを描いている様子が紹介されています。「現実世界での表現をそのままに、デジタルでしか行えないこともできてしまう」ということが語られていますね。

Adobe Frescoの作品例

Adobe Frescoを使って作られたイラストがBehance上で公開されています。どれもiPadを使って描かれたとは思えないような魅力的な雰囲気となっていて、Frescoのポテンシャルが伺えます。

もちろん本人の技術力があっての作品ですが、どれもiPad上で描かれたとは思えないクオリティです。


上記の他にも、Behance上で様々な作品が公開されています。Frescoを気になっている方はぜひチェックしてみてください。

チュートリアルも公開

Frescoの使い方を学ぶことができるチュートリアルもAdobeが公開しています。新しくFrescoを使って絵を描こうと考えている方も、Frescoを使って絵の勉強をしたいと考えている方も、まずは基本的な使い方からスタートしてみるのがいいでしょう。

下記のAdobeのページでFrescoのチュートリアル動画を見ることができます。英語の動画ですが、日本語字幕を表示することもできますよ。

その他のおすすめ動画

すでにYoutube上にAdobe Frescoを実際に使ってイラストを描いている紹介動画が多数アップされています。

その中から、おすすめの動画をご紹介したいと思います。

First Look At Adobe Fresco: A New Drawing And Painting App For iPad

こちらはリリース前に作られた動画ですが、Frescoの主要な特徴が3分の動画にまとめられています。

Fresco: Adobe’s Procreate Killer?

Frescoの主な特徴や、実際にブラシを使った効果が分かりやすく紹介されている動画です。